社会福祉法人アイリス学園 児童養護施設アイリス学園

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2026.05.13

施設で養育(仕事)をするということ。子どもを守るということ

去る5月11日(月)令和8年度福島市学校・福祉施設連絡協議会が開催されました。大変恐縮ながら会長を仰せつかりご挨拶の機会を頂戴いたしました。そこで、児童養護施設長が2ヶ年に1度の受講が義務付けられている法定研修(昨年12月に受講)で、講義をいただいた「子どもの虹情報研修センター 増沢高 センター長」のお話しをご紹介させていたきました。大分古いデータにはなりますが、令和3年度の全国の児童相談所の虐待相談から見える児童養護施設の位置づけについてと全国の子ども全体を取り巻く環境の現状です。相談件数総数208,975件に対して児童養護施設への入所措置となった児童数は3,804件の1.8%、里親等委託が617件の0.3%、児童相談所における面接指導、ケースワーカーや心理士等専門職による在宅指導等が177,695件の85.0%という数字でした。これだけでも全国の児童相談所の職員の皆さんがギリギリの水際で地域の子どもの命を守っているという現状がわかります。でも、私にはどうしても引っ掛かりがあったところを、増沢先生ははっきりと、かつ残酷に明らかに教えてくださいました。“このデータは自ら助けを求めて相談に来た親(大人)”と“意識ある地域住民の方からの勇気ある通報”の結果であり、本当に緊急で保護に臨場しなければならない危機的な状態の家族(親たち)は相談には来ない、ということは、毎年出されるこのデータの陰には、もっとケアを必要とする家族、救わなければならない子どもが相当数隠れている、いや隠されているかもしれないという一言でした。そして、今日も児童虐待の報道が繰り返されている現実。児童養護施設で保護されているこどもはわずか1.8%しかいない現実に僕は無力感を感じずにはいられませんでした。でも、まず目の前のこども達の養育を充実させて、未来に向けて少しでも明るい道を一緒に探していこうと決意を新たにしたところです。微力ではありますが、児相、学校、民生児童委員、市役所等で「福島のこどもの命と未来を守る!」という目的を一つに汗をかいている皆さまと一緒に努力を惜しむまいと決意を新たにした1日でした。

「決して楽な仕事ではありません。答えが成果がすぐに目に見える仕事でもないです。明るい誰もが認識、理解できる仕事でもないかもしれません。おまけに民間や公務員と比べればお給料だって十分とは言えないことは十分承知しています。」しかし、自分が生まれ、育ててもらった家族、地域、この日本という国のことを考えた時に、“子どもの命と明るい未来を守る”という尊い仕事の一つとして「児童養護施設おける養育者」という仕事は、堂々と世間様に公言できます。アイリス学園では今後近い将来「施設の地域分散化、本体施設の機能転換、高機能化」という新しい子ども福祉の専門機関として生まれ変わろうとしています。
令和9年3月卒業見込みの専門資格(社会福祉士、心理士、教員免許、保育士等)取得を考えている学生さんにおかれましては、最後の実習を夏以降に控えて大変な毎日かと思いますが、どうか社会的養護施設への入職をご検討いただければ幸いです。福島県内には8ヶ所の児童養護施設があります。残念ながらアイリス学園は今後、もっと実力を付けていかなければならない施設ですが、若い先生方と試行錯誤しながら子ども達と毎日“養育のいとなみ”と呼ばれる物語を紡ぎながら、泣いたり、怒ったり、笑ったりしながら生活しています。少しでも興味を持っていただけましたら遠慮なくお電話もしくはメールでお問い合わせください。施設見学にも可能な限り園長が日程調整して対応させていただきます。また、福祉施設勤務経験者の有資格者の方も募集しています。詳しくは最新の「職員募集要項」をご覧ください。

今回も長文、乱文お目通しいただきありがとうございました。