社会福祉法人アイリス学園 児童養護施設アイリス学園

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2024.10.03

【園長のつぶやき】「自主性」と「主体性」・・・。

アイリス学園は、新チームで再始動してから1年半、経験こそ他の施設に比べて少なく力量不足というのは否定できませんが、「目の前のこどもの最善の利益追求」という目標に向かって、園長も新採用職員もこどものためならば、堂々と意見を交わして切磋琢磨して成長するという緊張感を持って毎日こども達と過ごしています。その職員の意識が行動になって出た場面を紹介します。先日の職員会議で「施設は古いけど、環境美化はこれからはしっかりやらなければいかん。」との職員発の提案で、全職員の担当を決めてクリーン作戦が始まりました。業務命令でも強制でもありませんが各職員はこどもが下校する前のちょっとした時間でも計画的に活動してくれています。今日もふと気づいたら、入職4年目23歳の保育士のT先生が、園舎の窓掃除をしていました。私の頭にふと「自主性」と「主体性」という言葉が浮かびました。前者は予め組織で決めたことを自ら率先して実行することですが、後者は“自らの意志や判断に基づいて、自分の責任のもとで行動すること”を言います。やるべきことを決定するのが自分であるか、他者(園長、先輩)であるかが両者の大きな違いです。ここに養育の経験値は自慢できませんが、これから目指すアイリス学園のチーム作り、職員と共に成長するという信念があります。少なくともT先生は、係だからとか、人に言われたからではなく、“主体的に”動いてくださいました。このような雰囲気が学園内、職員間に広まっていることを実感しています。園長も負けていられないなと気を引き締めた次第です。このような姿を言葉ではなくとも園長の私も率先してこども達に見せながら、「お手本」にはなれなくても、大人の「良い見本」でいいのでなれればいいなあと思っています。