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令和7年度スタートにあたって
アイリス学園には、学校の「お休み期間(土日祝日を含む)日程」と「日常日程」があります。4/7(月)以降順次行われる「始業式」「入学式」を控えて、今日から「日常日程」での生活になりました。起床時間が早くなり「あ~眠いよお~」と言いながらも、1学年大きく、また中学生、高校生なったこども達はしっかりと起きてくれました。“自覚していますね~立派です”(でも、どうしても時間かかった人もいましたねえ~笑)
そして、恒例の「新年度始めの式」をこども達と職員全員で行いました。今年からアイリス学園の先生として2人の職員が入職しましたので、まずは自己紹介。「先生もドキドキ、こどもたちもドキドキ。」でも、そのうち1人の先生を見て、「あっ、実習生だ!」と昨年2週間学園で保育実習をした先生に気づくこどもがいましたが、いえいえ、今日からは「先生、職員」ですよ。ずっと一緒ですよ。よろしくお願いしますね。
そして、次は園長先生からの「お説教タイム!」です。
まずは、進学、進級のこども達へお祝いのメッセージを伝えた後、今年は3月で庭塚小学校長を退任された湯田公夫先生のお言葉をお借りして次のようなお話しをしました。「小学校はこどもの学校」、「中学校は大人になる準備をするための学校」、「高校は、もう自分で自分のことや将来を見据えた生活をしなければならない大人の学校」です。勉強は「強く勉める」という、半ば無理やり的な意味がありますが、みんなにはどうか「学ぶ」ということの楽しさ探しをぜひ意識して学校生活を送ってほしいと。でも、将来、社会の中で自立した一人の大人として生きていくためにはどうしても「ガマンして耐えて勉強をすること」も大事だということ。でも、園長のこども時代を考えると、嫌だったけど勉強をまずしてみたから、「この科目が好きだ、でも科目は僕に向いていないや。嫌い。じゃこれを学びたい!そして大人になったらこんな仕事をしてみたいなあ?」とかがだんだんイメージできてきたので、まずは学校の勉強に全力で取り組んで、“自分のやりたいこと探し”をしてほしい。」と伝えました。ちなみに園長は、社会、歴史の勉強を小学校6年生ごろに、さら~っとしていた時にその時は突然訪れ、「江戸幕府を終わらせたのは西郷隆盛で・・・えっ、でも江戸幕府を守るために、僕たちの福島県の会津若松の人達は西郷さんたちと戦争までして守ろうとしたの?何で?調べてみよう」というのがきっかけだったと紹介しました。それ以来今でも私は「幕末の志士」の本を読んだり、テレビで特集などある時は好んで視聴したりしています。だから、「学ぶ」ということは本来楽しいものであることをぜひ、知ってほしいという湯田校長先生のお考えにはとても共感しました。
また、「一人ひとり自分の“色”を出してほしいこと。」自分の人生は自分でデザインしていくことの大事さを湯田校長先生は教えてくださいました。みんなそれぞれ魅力を持ったこども達です。どうか、周りに左右されずにそれぞれ素敵な中学生に成長してほしいと卒業生に対しておっしゃられたと紹介しました。そして、今年の目標にしてほしいことを伝えました。「感謝の気持ちを忘れずに、“自分の色”を大事に頑張ろう!」と。
最後に、先生方にもお願いをしました。こどもたちにばかり目標とか勉強頑張れとか・・。まずは私たち大人が「勉強し、学んでいる姿、礼儀正しい姿」をこども達に見せましょうと。そして、目標は“信は力なり”としました。50代の方のほとんどはご存じかと思いますが、ドラマ「スクール・ウォーズ」の主人公、俳優山下真二さん演じる滝沢賢治が、荒廃した高校の環境とそのラグビー部を僅か7年という期間で、健全化、花園での全国優勝に導いたという一部フィクションを含むドラマの中で、滝沢少年が学生時代に恩師から授けられた忠告の意味を含めての言葉です。京都の伏見工業高校(現在、京都工学院)の山口良治先生がモデルであることは有名なエピソードです。
僕たちが生活を共にするこども達は“過酷な過去”を背負い、また想像を絶する“悲しみ、寂しさ”を心の中に秘めてアイリス学園にたどり着いたこどもばかりです。世間で言う問題行動は、こどもの責任ではなく“そのような手段でしかこどもが大人にSOSを出せなくなった、言語化してなかなかうまく伝えられないような関わり方しかしてこなかった大人の責任です”。そんなこども達と私たちは、全国約600ヶ所の児童養護施設という“お家”で24時間365日の“養育のいとなみ”と言われる心の交流を通じて、その子の最大の利益追求を目的にお仕事をさせていただいています。時には厳しく指導する時もあります。反抗されてぶつかり合うときもしょっちゅうありますし、どうしても支援がゆきとどかなくて忸怩たる思いと自責の念に駆られるときもあります。。でも、私たちはこの子らを信じ抜こうとお願いしました。その子の持つポテンシャルを信じる、その子の持てる生きようとする力を信じる。そのためには、関係機関、地域住民の皆さまの日々のご支援とご協力がどうしても必要です。正直、このようなメッセージを発信するのはご無沙汰というか、初めてに近いと思います。今更調子のいいことをとお叱りを受けるかもしれませんが、時間はかかっても少しずつ一歩ずつこどもの幸せのために、働かせていただいている施設であることをお伝えしながら、職員一同汗をかかせていただく決意です。皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。
